先日、叔父の告別式に参列した際、改めて男性の持ち物について深く考える機会がありました。私はこれまで、冠婚葬祭では荷物を少なくするのが美徳だと信じ、無理にポケットを膨らませて手ぶらを通していました。しかし、受付で香典を出す際に、ポケットから直接不祝儀袋を取り出す所作がどこか無作法に感じられたのです。周囲の年配の方々を見ると、落ち着いた黒いクラッチバックから静かに袱紗を取り出し、丁寧にお辞儀をされていました。その姿には、単なる荷物運び以上の、儀式に対する深い敬意が宿っているように見えました。帰宅後、私は葬儀用の男性用バックについて詳しく調べました。マナーの本質は、自分自身の利便性だけでなく、その場の空気を壊さないことにあります。例えば、バックを持つ際も、振り回したりせず脇にしっかりと抱えるように持つのが正しい所作です。また、式典中にバックをどこに置くかも重要です。椅子に座る際は、膝の上に乗せるか、あるいは足元の目立たない場所に置くようにします。焼香の際は、自分の椅子に置いてから祭壇へ向かうか、会場の案内によっては脇に抱えたまま行うこともあります。バック1つをとっても、その扱い方次第で参列者の品格が問われるのだと痛感しました。最近のトレンドでは、スマートフォンの大型化に伴い、内装が機能的に仕切られたモデルが人気のようです。しかし、機能性を追求するあまり、見た目がカジュアルになりすぎてはいけません。あくまで喪服の黒と調和し、目立たないことが大前提です。私が選ぶことにしたのは、牛革のマットな質感が美しい、15年、20年と使い続けられるシンプルなバックです。不慮の訃報はいつ届くか分かりません。その時に、自分の所作を支えてくれる上質なバックが手元にあることは、大人の男性としての心の余裕にも繋がるはずです。形を整えることは、心を整えること。1つひとつの持ち物に責任を持ち、静かに故人を見送る準備を整えておくことの重要性を、今回の葬儀を通じて学ぶことができました。
弔事の場における男性の鞄マナーと所作